「山がそこにあるから………。」登山家達のチャレンジ心を駆り立てる世界の山々、そこには何の理屈もありません。
　私の場合、44年前（1962年）ヨット「マーメイド号」で太平洋を渡って以来、今日に至るまで海がチャレンジの場でありました。
　単独無寄港世界一周（西回り 1973年〜74年）をはじめ、アルミリサイクル・ソーラーパワーボート「MALT'S マーメイド」の航海（1996年・エクアドルー東京）、業務用生ビール樽を利用したリサイクルヨット「MALT'S マーメイド2号」（1999年・サンフランシスコー明石海峡大橋間）、ウィスキー貯蔵樽材再利用ヨット「MALT'S マーメイド3号」の航海（2002年・西宮ーサンフランシスコ）、そして単独無寄港世界一周「SUNTORY マーメイド号」（東回り 2004年〜05年）など、常に海は私にチャレンジの場を与えてくれました。

一つのチャレンジが終われば又新たなチャレンジが………夜がめぐり朝が来るように。
限りないチャレンジそのものが私の人生であります。

ソロセーラー堀江謙一（67歳）は1962年の「太平洋ひとりぼっち」以来数多くの航海を重ね、96年にはアルミ缶リサイクルのソーラーパワーボート「MALT'S マーメイド号」でエクアドルー東京間の単独無寄港横断航海を、99年にはビール樽リサイクルの「MALT'S マーメイド2号」でサンフランシスコのゴールデン・ゲイト・ブリッジから明石海峡大橋間の航海、そして「太平洋ひとりぼっち」から40周年となる2002年、「MALT'S マーメイド3号」で“太平洋ひとりぼっち”の再現の航海（西宮ーサンフランシスコ）を成し遂げ、昨年は「SUNTORY マーメイド号」で単独無寄港世界一周（東回り2004〜05）を成功させケープ・ホーン東西両周り単独無寄港の世界一周の記録を打ち立てました。
　今年67才の堀江謙一の航海はまだまだ続き、2008年3月中旬から5月下旬にかけ波浪推進船「SUNTORY マーメイド2号」でハワイ・ホノルルー紀伊水道間の航海をいたします。

　「SUNTORY マーメイド2号」は福山市のツネイシホールディングス（株）の協力を得て傘下の常石林業建設カンパニーで建造され2007年5月中旬に進水する予定です。
　ツネイシホールディングス（株）は90年の歴史を持ち世界最大級の竣工量を持っております。

　航海のゴールは、波浪推進船ということもあり大阪湾に入りますと波がないことが予想され、紀伊水道の蒲生田岬（徳島県）と日ノ御埼（和歌山県）を結ぶ線上を予定しています。ゴール後は母港である新西宮ヨットハーバーに曳航され終航式を行います。

［協力］
東海大学・住友軽金属工業（株）・ツネイシホールディングス（株）・シャープ（株）・Hawaii Yacht Club
（社）関西ヨットクラブ・新西宮ヨットハーバー（株）・西宮市・古野電気（株）

［技術開発］寺尾 裕　［設計］横山一郎　［建造］常石林業建設カンパニー

［後援］朝日新聞社　［協賛］サントリー（株）